Live Report
2008年7月9日 六本木・ビルボードライブ東京
70'S SWEET SOUL JAM
Harold Melvin's Blue Notes /Ray, Goodman & Brown
「これは、もちろん行くでしょ」
Sistaに予約してもらった時点では、Blue Notesの公演だったと思っていたのが、いつの間にかRay, Goodman & Brownとの70'S SWEET SOUL JAM という事になっていて、これはますます行くしかない。うーん各々単独公演でも両方行っていたのに・・・。どちらも名門コーラスグループという事で、きらめく名曲の数々は予習不要。
Sistaは、84年頃のRay, Goodman & Brownの横田でのライブの時の写真を手に登場。Al Goodman, William "Billy" Brownの二人は今も現役。
「Blue Notes もRay, Goodman & Brownも、ライブはかなり聴かせるよ!」
以前、ライブでご一緒した方たちとBillboardのテーブルで一緒になり、開始前から強力な煽りを頂きました。横田でのRay, Goodman & Brownのライブや、割と最近のBlue Notesのライブもご覧になったとの事。「今日は間違いない!」の連発の中、オープニングを迎える事となりました。
まずBlue Notesが登場、真紅のスーツに黒のシャツというシックな出で立ちで揃い踏み。オープニングはジャンプナンバー「Tell The World How I Feel About 'Cha Baby」大振りな振り付けでの華麗なステージは、やはり名門コーラスグループを感じさせます。「If You Don't Know Me By Now(二人の絆)」「Bad Luck」といったヒットナンバーが続き、バリトンは、予想以上にまろやかな深みがあって聴かせます。ここで、真紅のドレスのSharon Page登場。Sharon Pageはオリジナルメンバーだった訳で、一段と華やかさが増す中、ジャズっぽい洒落たナンバー「Hope That We Can Be Together Soon(愛のデュエット)」、ラテンフィーリングの漂う夏向きのスロー・ナンバー「You Know How To Make Me Feels So Good(恋のつぶやき)」を披露。そして、ジャンプナンバー「The Love I Lost(愛の幻想)」で第一部の終了。時間的には短い中、充実のショウを魅せてくれたBlue Notesは会場中から割れんばかりの拍手で送られました。
間もなくMCの紹介に迎えられて、Ray, Goodman & Brown登場。襟が大きめでVゾーン浅めの黒のスーツ、袖のポケットに白のチーフ、踊りに合わせてサイドベンツが揺れる洒落たスタイル。細身のKevin "Ray" Owensがステージに映える。おっと4人だったのね・・・。
レコードでは静かなスローナンバーという印象の強かった「Sexy Mama / Moments」が躍動感みなぎるスタイルでオープニング・・・いいですねえ。スタイリッシュなKevin "Ray" Owensの透き通る様に伸びやかなファルセットにAl Goodmanの低音が渋く、William "Billy" Brown、Larry Winfreeのハーモニーが絶妙で、曲によってはそれぞれがリードを取るスタイルがたまらない。続いて典型的なスウィートソウル「Inside Of You / Ray, Goodman & Brown」、一層甘みがとろける「Gotta Find A Way / Moments」、語りが絡んでドラマティックな展開が心躍る「Heaven In The Rain / Ray, Goodman & Brown」まで、早くも一気にイッちゃいました。
ちょっと落ち着いて静かなバラッド「I Don't Wanna Go / Moments」「Look At Me (I'm In Love) / Moments」でゆったりと飲み直し。「I Could Have Loved You / Moments」は聴きたかった逸品で、Al Goodmanによるメンバー紹介、グループの歩みなど、おなじみの語りが入りWilliam "Billy" Brownのリードボーカルで「I Remember You With Love / Ray, Goodman & Brown」ここでは、若干レゲエっぽくJammin In The Name Of Loveって感じのバージョンも披露。お待ちかねの大ヒット「Special Lady / Ray, Goodman & Brown」では、客席との掛け合いも交えて盛り上がり、「Love On A Two-Way Street(孤独なハイウェイ) / Moments」は、William "Billy" Brownの風格あるリードボーカルが映えた。
一旦、幕となりましたが、アンコールの拍手に迎えられ、ステージ上にはずらっと一列にマイクが並べられ、隣の女性から「全員出てくるのよ」と教えて頂き、納得。Sharon Pageを真ん中に、Blue notes, Ray, Goodman & Brownが全員登場。観客総立ちの中、「Ain't No Stoppin Us Now」でフィナーレ。
2組の出演ということで厳選した選曲と展開、各々単独で観てみたいと思わせる充実したショウでした。Ray, Goodman & BrownはO’Jaysともコンサートを行っている様で、そういえば、O’Jays Meet the Momentsなんて共演アルバムを74年にStang/ALL Platinumから出していたりします。