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■チャーリーマクマーン Live
■2005年3月6日(日)終了

■場所:エアーズロックカフェ
■MC:山田道成/ゲスト:ファイヤーダンス・DJ
ご参加のみなさまありがとうございました。

M. YAMAGUCHI・Charlie McMahon Live & Interview

ディスコ・タイムマシーン(以下DTと省略):
今回は、昨年の8月14日オーストラリアNo.1のディジュリドゥ奏者チャーリーマクマーンさんとマリオ山口氏のチャイハネ・セッションの模様を、音楽評論家・山田道成さんのご案内によりお送りします。チャーリーさんは大変日本びいきで、定期的に日本での演奏活動を続けておられます。Liveに来られた方も来られなかった方も、マリオさんやチャーリーさんの熱い思いを感じ取って頂ける様に当日の楽屋裏にご案内します。マリオさん、今回の見どころ、聴きどころをお願いします。

マリオ山口氏:
今日はオーストラリアの管楽器ディジュリドゥの第一人者チャーリーマクマーンと僕のパーカッションのセッションです。山田さんがこの大きなディジュリドゥを持ち込んで、「マリオさんやりましょう!」という事なんですよ。この楽器は面白くてね、重低音の中に豊かな倍音を含んでいる楽器です。倍音というのは、基になる音の周波数が倍になる音なんだけど、耳には聞こえない音なんだ。このディジュリドゥは、演奏法によって豊かな倍音を響かせるんだ。さっきもチャーリーと一緒にリハーサルをやったんだけど、期待してね。

DT:山田さん、よろしくお願いします。
山田道成氏:(以下MYと省略)
どうぞよろしくお願いします。

DT:チャーリーさん。はじめまして。まずは、山田さんとの出会いを教えて下さい。
Charlie Macmahon:(以下CMと省略):
彼と初めてオーストラリアで出会ったのは、彼は音楽ジャーナリストで、ARBの石橋氏達とのスタジオでのセッションで出会いました。その際、石橋氏達と意気投合し、自由時間に何をしようか?という事になりました。それでは、私と一緒に、オーストラリアのブッシュ(森)の中に行こうよ!という事になったんです。真冬のオーストラリアのブッシュで一泊する事を体験し、親交を深めました。そして、アボリジニのコミュニティなどを一緒に回りました。
山田道成さんは、日本での音楽活動の窓口になってくれました。それ以来のおつきあいです。
私は日本が大好きで、日本での演奏活動を定期的に行っています。日本の料理も大好きで、寿司、刺身、お好み焼きは大好きです。

MY:この時は、真冬で本当に寒い時期でね。先にチャーリーの乗った車を、僕らの乗った車が追いかけていったんだ。寝袋位しか積んでなかったんで、不安でね。
まず、チャーリーの故郷の町で買い物をしたんだ。まず、ブッシュに向かっていった時に、東京ではまず見る事はできない、とても大きな虹がさしたんだ。
そして、チャーリーの車がブッシュに入ると、どんどん奥へ進んでいったんだ。暗くなっていくのでますます不安になってね。そして山の中に着いて、みんなで火を囲んで食事をしたんだ。
森の木々以外何もない星空のもとで、木と風の音、チャーリーのディジュリドゥの音を聞いたんだ。

DT:ところで、お話は変わります。チャーリーさんは、都市計画のお仕事もされていたと聞いたのですが?
CM:私は、オーストラリア政府の建築・開発関係のオーガナイザーの仕事をしていて、都市に住むアボリジニが故郷に帰る際のお手伝いとして水道供給の改善などを6年程行っていました。

DT:どうしてディジュリドゥに興味を持たれたのですか?
CM:私は4才の頃にディジュリドゥに出会いました。その頃は全く知られていませんでしたが、10数年前から、オーストラリア以外の国でも良く知られる楽器となりました。そして、ずっと45年間演奏し続けてきました。

DT:もともとチャーリーさんはアボリジニではないのに、ディジュリドゥの魅力にとりつかれたのですね。
CM:そうです。私はアイリッシュです。子供の頃から親しみ、 ディジュリドゥを発展させてディジュリボーンやフェイスベイスといった新しい楽器を作り出してきました。そして、アボリジニの楽器や音楽をロックミュージックに応用する試みを手がけてきました。そして逆にアボリジニの人達がロックに親しんでいったのです。最近では、トランスミュージックに取り入れる試みも行っており、今日はそういった楽曲も演奏します。

DT:ディジュリドゥを始めた頃のお話をお聞かせ下さい。
CM:4才の頃から始めました。でも、少年時代、10代の頃は、とてもロケットに興味が有り、いろいろ作っていました。そして将来はそういったロケットを作る技術者になりたいと思っていたのです。
12才の時から始めて、16才の時にかなり大きなロケットを作りました。その時、爆発事故で右手を無くし、鈎爪を付けているんです。

DT:演奏する際には、大丈夫ですか?
CM:見てごらん!全く問題ないよ!
バーベキューには持って来いだよ。こうやって、酒を飲むときもね。車も運転するよ。
僕にとっては、とても実用的なんだ。どうだい?

DT:次に、あなたの作ったゼノフォンについて教えて下さい。
CM:まずディジュリドゥは管、チューブです。ゼノフォンは口の中に入れるものです。
ある日、アイデアが浮かんで、口の中の音を録音してみたのです。
そして、口の動きを読みとり、音に効果を与えるシステムを開発したのです。センサーが口の動きに応じてプリアンプにつながり、音の信号をアンプに送ります。そしてより深く豊かな音、複雑な音を出す事ができる様になったのです。これをフェイスベイスと呼んでいます。とても楽しいですよ。

マリオ山口氏:OK!ありがとう!そろそろ、山田さんMCお願いします

MY:それではチャーリーマクマーンのライブにようこそ!
今、チャーリーが持っているのがオーストラリアの原住民アボリジニの伝統楽器ディジュリドゥです。
これは生木なんです。オーストラリアの北部のブッシュにあるユーカリの木です。
この管は空洞になっていますが、作ったものではなく、白蟻が食い荒らして空洞化したものを利用し、長さを決めて切ったものを使います。そういう楽器なんです。世界で一番古い管楽器になると思います。そのリアルな音をまず聞いて頂き、次にチャーリー自身が開発したディジュリドゥとトロンボーンをミックスした楽器であるディジュリボーン、これを使って変幻自在な音を聞いて頂きます。
第一部ではチャーリーのソロ演奏をお楽しみ頂き、第二部ではおなじみマリオ山口氏のパーカッション演奏との共演をお楽しみ頂きます。かなり面白いセッションになると思います。
Mr. Charlie McMahon!


※Special Thanks MOJORISING

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