広島 SOUL TRAIN GANG
ウガンダ・トラさんSTG御来店&「ちぎれた雲はどこへ行く」広島公演観劇ツアー
日頃よりDisco Time machineをご愛読されている皆様、大変ご無沙汰致しております。広島で最もディープでフレンドリーなソウルフリークのオアシス 広島 SOUL TRAIN GANG (以下STG)を拠点として活動するも、DT上ではベストヒッツSTGでのランキング、STGライブのフライヤーを作成する以外は実質的な執筆活動休止状態に陥っておりました広島駐在DT副参事(以下、副参事)でございます。また、STGへ御来店のお客様におかれましては、週末だけ精力的、且つ偏重した選曲のDJ、マンスリーライブにレギュラー出演するSOUL大臣私設広報担当(自称)として、ご愛顧下さり厚く御礼申し上げます。
大変永らくお待たせ致しましたが、「ウガンダ・トラ」氏の広島来訪に際し、この度再会出来る歓びと共に自身で筆を握る機会を頂きました。
7月29日に東京 新宿コマ劇場を皮切りに上演が開始されたミュージカル「ちぎれた雲はどこへ行く」ですが、広島は8月19日(日)、全国11ケ所の公演で終盤の7ケ所目、小さいお子さんのおられる家族向けの内容と想像しながらも、ミュージカルに出演される俳優さん達による熟成された演技、そして大人も楽しめる可能性が大いにある事に期待を膨らませ、心待ちにしておりました。
前日が西宮、翌日が高松というハードスケジュールに加え、全国的な猛暑でかなりお疲れと思われましたが、8月18日(土)深夜にウガンダさんはSTGへ御来店されました。やはり、お笑いのサービス精神だけでなく友人を大切にされるとても律儀な方です。同店オーナー平本ご夫妻とは、六本木に存在した「アフロレイキ」にバンドのスリーチアーズコングラチュレーションとして、出演されていた頃からのお付き合いです。
週末(金・土)と休日前、STGはお客様が盛り上がっている時間帯で、当日も常連のリアルタイム世代から20代の若いお客様達で大盛況。ウガンダさんのコミカルなキャラクターを引き立てる大きな体でもゆったりと座れ、店全体が見渡せるロフト席をコンパートメントで用意しておりましたが、一般のお客様もおられるカウンター席へ自然と座られました。
この時、奥様のご紹介で、以前、「うがちゃん」にお邪魔した事を思い出しました。ウガンダさんは、ごく普通に接して下さり、渋目のSOUL系BGM、美味しいお酒とこだわりの鶏料理も美味しく、アフロレイキが営業していた当時の貴重なお話をお聞かせ頂けました。
そんな記憶がよぎる中、早速ご挨拶をしたいところでしたが、DJブースを即、離れられない状況下、奥様と常連客のAちゃんがウガンダさんの隣に座られ既に会話を開始。5分オーバーのピーチズ&ハーブの「ファンタイム」へつないで、何とかDJブースを離れ、ご挨拶に参上出来ました。
副参事;「どうも、大変ご無沙汰致しております。」
ウガンダ氏;「どうも、お久しぶり。」
副参事;「今日はお疲れのところ有難うございます。明日、行きます!」
ウガンダ氏;「明日の舞台、観に来てくれるんですね。有難うございます。この間ね、コマの舞台の時はDTさんが来られて、その後一緒に飲みに行きましたよ。」
「ちぎれた雲はどこへいく」を観に行く平本ご夫妻、Dさん、残念ながら都合で行けないSさん、Aちゃん、H君、Nさんがウガンダさんを囲みナイスショット!でした。
この1枚の写真、撮影者(副参事)の腕はともかく、STGを起点とし時空を越えた「人の和の創造」の理念が表現されております。
8月19日(日)厳しい残暑でしたが、会場のALSOKホールへ平本ご夫妻、STG常連のDさん、Fさん、Tちゃん、副参事が集合、親子連れが多数ご来場され、午後2時開演。
まず、登場した五兵衛役のウガンダさん、客席を山間に見立て「やっほー!」、「ありゃ?いつもなら木霊するのに今日はしないな?」「もう一回、やっほー!」、会場の子供達も元気に「やっほー」と返します。首をかしげながら「まだ、小さいなー。やっほー!」、子供達は会場に響き渡る大きな声で精一杯「やっほー!!」、するとウガンダさん「うるさい!」、そのオチに会場は子供も大人も「ドッ」と大ウケ。開始数分で掴みはOK、舞台と客席の距離を一気にグっと近くに引き寄せてしまいました。
休憩をはさんで、約2時間の楽しいひと時はあっという間に終演となり客席の照明が点灯すると周囲の親子連れは皆良い笑顔になっています。
舞台終了後、スタッフの方が誘導して下さり、ウガンダさんの楽屋へ向う事となり、出演者の皆様の名前がそれぞれの控え室の扉に貼られているのを見ながら、一同、緊張の度合いが高まっていました。
奥様;「良い舞台だったね。お疲れ様でした。」
ウガンダ氏;「ああ、有難う。どうだった?」
副参事;「大きな愛をテーマにされていましたね。」
奥様;「子供も大人も楽しめる内容だった。」
副参事;「メインテーマ曲に「あの素晴らしい愛をもう一度」を使われていましたね。」
ウガンダ氏;「そう、フォークル(ザ・フォーク・クルセダーズ)のね。」
副参事;「多分当時は男女の愛について歌われていたと思いますが、「ちぎれた雲はどこへ行く」の中ではもっと大きな愛、親子だとか友達だとかに対する捉え方が出来ると感じました。」
ウガンダ氏;「そうね。」
副参事;「この曲を知らない子供は勿論、若いお父さんやお母さん達にもすごく新鮮に感じられたと思います。」
ウガンダ氏;「このお芝居の中ではね、思いやりや優しい気持ちを持つことの大切さ、子供の内は悪戯が許されても、大人になるにつれてそれが許されなくなる厳しさを教えようとしているんです。」
副参事;「出演者の方たちが、大人、良い子・悪い子・普通の子が居る中で優しさ、素直さ、厳しさ、それぞれの心の動きが分かり易く表現されていました。」
ウガンダ氏;「悪い事をしても改心出来る。改心して良かったなって思える時がある。子供ってね、舞台を見ていて誰が良い人で誰が悪者か良く分かってる。例えば、舞台を観ていても危ない場面では客席から「あーっ!」って教えてあげようとするでしょ。」
副参事;「今回のお芝居は、優しさに溢れて素直な気持ちにさせてくれますね。」
平本代表;「帰りがけに小さい女の子がお母さんに「楽しかった、また来たいね!」と言っていたのがすごく印象的だったよ。」
ウガンダ氏;「そう。言葉もすごく温かさが伝わる芝居だったでしょ。それからね、昔、ここが郵便貯金ホールだった頃に、バンドをやっていてここに来た事があってね。その時も思ったけど音響も良かったでしょ。2年前にここで舞台やった時もそう思った。」
奥様;「しんちゃん、広島名物のもみじ饅頭。」
ウガンダ氏;「え、ここでもみじ饅頭出すの?」
一同、和んだ雰囲気へ。
奥様;「それじゃ、彼女達と記念写真をお願い。若い彼女とちょっと若くない彼女も一緒に。」
ウガンダ氏;「じゃ、中和して!」
一同;「中和して!って?」ドッ!と爆笑が起こりました。
楽屋を訪問した、かなり緊張気味の私たちに、たった一言で一気に場の雰囲気を和ませてしまいました。
スケジュール的には前日の西宮、当日の広島、翌日の高松公演に加え移動で大変お疲れだったと思いますが、前日のSTG訪問時も含め、舞台終了後にもかかわらず、貴重なお話をお聞かせ頂いたウガンダさん、そして、日頃よりDTに多大なご協力を賜るSTG平本ご夫妻に深く感謝申し上げます。
(2007年8月19日 広島ALSOKホールにて)
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