Live Report
4月5日 Cotton Club
ザ・シャイ・ライツ
Anthony Hicks(vo) Tara Thompson(vo) Robert Lester(vo) Frank Reed(vo)
「オー・ガール」「ハヴ・ユー・シーン・ハー?/恋は冷たく」などのヒットで根強い人気のある名門ソウル・コーラスグループ、シャイ・ライツ。
古くからのR&Bファンの方には、「シカゴの灯 チャイ・ライツ」という方が通じるかもしれません。1960年結成ということで、ステージでも47年の活動と紹介されていたRobert Lesterを中心に、ファルセットを取るリードボーカルのFrank Reed、3人の真ん中に陣取るAnthony Hicks、そして女性ボーカルTara Thompsonの4人組。今回、リーダーのMarshall Thompsonがメンバーに加わっていないので、Anthony Hicksが代わりとなっているのでしょう。
故Eugene Record の代わりがFrank Reedです。
今回のライブもSista Rさまとご一緒。シャイ・ライツは白のスーツに黒の帽子というシックな出で立ちで登場。丈が長めのジャケットのボタンがスーツの生地でくるんである所など洒落ています。ところで、ええっと、どの方がRobert Lesterなんだろうと、Sistaとレコードジャケットの写真を見ながら、「あっ、この人だ!」どうしても、昔のジャケット写真の印象でしかわからないので、大きなアフロヘアのイメージがあるのですが、目の前の方でした・・・。
ライブは、静かなバラッドから始まるかと思いきや、ビヨンセが「クレイジー・イン・ラヴ」でサンプリングした「アー・ユー・マイ・ウーマン? (テル・ミー・ソー) 」、彼らのソウルフルでファンキーな一面が出ている「(フォー・ゴッズ・セイク) ギヴ・モア・パワー・トゥ・ザ・ピープル/我らに力を」といったジャンプ・ナンバー2曲でスタート。低音が絡んで、いい味出しています。
続くは、囁くセリフ、否、甘い語りで始まる「ア・ロンリー・マン」当時の曲としては長編な曲ですが、Frank Reedのファルセットも冴えていて、奥行きの深いバラード。若干のエピソードを交えながらの「レット・ミー・ビー・ザ・マン・マイ・ダディ・ワズ」、「アイ・ウォント・トゥ・ペイ・ユー・バック(フォー・ラヴィング・ミー)」と美しいバラッドで攻めてきます。そして、1969年ブラウンズウィックでの初ヒットとなる、洒落たミディアムテンポの「ギヴ・イット・アウェイ」、ファルセットの冴える「トビー」「ストーンド・アウト・オブ・マイ・マインド」
ここで、女性ボーカルTara Thompsonがリードを取って、アリシア・キーズのヒット曲「ユー・ドント・ノウ・マイ・ネーム」を披露。はにかみながら歌う所が可愛いのですが、ボーカルは実力派で、Sistaと唸ってしまいました。
(※Marshall Thompsonのお嬢さんとのことです。スウィート・ソウルの師 S様、教えて頂き有り難うございました)
そして、「ホームリー・ガール」でまたもシャイ・ライツの世界に戻り、語りが入る「ハウ・ロング」・・・いやあ、この曲好きなんです。ミーハー丸出しで大拍手をしていたら、Anthony Hicksに「おっ、お前わかってんじゃん」みたいに指さされてしまいました。
ここから一気に大ヒット曲「ア・レター・トゥ・マイセルフ 」「オー・ガール」「ハヴ・ユー・シーン・ハー?」と続きます。もちろん、ここはRobert Lesterの独壇場です。特にアルバム「A Lonely Man」で、リードを取ったRobert Lesterの「オー・ガール」は心に染みました。声は澄んで伸び渡り、シャウトも冴え渡っていました。
ラストは、もう1回「・・・」かなと思いきや、うーん、この曲はわからない・・・ジャンプ・ナンバーで会場は大いに盛り上がり、ギターのジャムで〆めとなりました。
飲みながらSistaと話していて共通したのは、シャイ・ライツの歌、特にバラッドは、とても柔らかく優しい曲ばかりで、「ア・レター・トゥ・マイセルフ」とか、「ハヴ・ユー・シーン・ハー」とか、やっぱり何回聴いても良いよね・・・でも、歌に出てくるような「こんな男が本当にいたらどうなのよ」・・・男のハートはせつないのです・・・ご理解下さい。ある意味、逆に、最近のヒップホップ・スターに本気で歌ってもらいたいなと思った瞬間でございました。
でも既にJay-Zがサンプリングしていたりして・・・
・・・ということで、Cotton Club最高
(今回もSistaRさま 有り難うございます)
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