Disco Time machine - Back

THE CRUSADERS

JAZZ ファンはもちろんの事、R&B, SOUL, DISCOファンにとってもおなじみのザ・クルセイダーズ。ブルーノートでの来日公演となりました。



ザ・クルセイダースの歩みとその魅力

彼らは、1950年代初頭にテキサス州ヒューストンでグループを結成し、既に半世紀以上の音楽活動のキャリアを誇ります。60年代にオリジナルメンバー・ジョー・サンプル(ピアノ)、ウィルトン・フェルダー(サックス)、スティックス・フーパー(ドラムス)、ウェインヘンダーソン(トロンボーン)を中心としてジャズバンドとして活躍。70年代のメッセージ色の強いニューソウルブームの中で特に積極的にR&B,SOUL,ROCK色の強い作品を発表し、クロスオーバー・フュージョンの分野での草分け的存在となります。Streetを感じさせるJAZZ、Grooveの強いうねりのある泥臭いFUNKの躍動感がクルセイダーズの魅力です。1974年に初来日。その後、ギタリストとしてラリーカールトンが参加し、ポップシーンでの人気を決定づけます。また、R&B色の強いヴォーカル曲も数多く発表し、ランディクロフォードを起用した「ストリートライフ」、ビルウィザースを起用した「ソウルシャドウズ」など魅力的な作品となっています。
90年代以降、活動を停止していた彼らが再結成され、発表された新作がRural Renewalです。アルバムでは、クルセイダーズ独特のテキサスファンクがとても心地良く、エリック・クラプトンのゲスト参加も話題を呼んでいます。

Live Report

ジョー・サンプル(ピアノ)
ウィルトン・フェルダー(サックス)
レイ・パーカーJr.(ギター)
スティーブ・バクスター(トロンボーン)
フレディ・ワシントン(ベース)
ケンドリック・スコット(ドラムス)

CREEPIN
SHOTGUN HOUSE GROOVE
THE TERRITORY
VIVA DE FUNK
FREE AS THE WIND
I FELT THE LOVE
SO FAR AWAY
PUT IT WHERE YOU WANT IT
RURAL RENEWAL
GHOST BUSTERS

今回は特にブルーノートという事もあって、かなり間近であります。
始まる前から高揚感で、ウオッカトニックのピッチも上がりっぱなし。
客層もお洒落にドレスアップした方も多く、落ち着いた良い雰囲気です。
僕的にはなんてったってジョー・サンプルのピアノがお目当てです。
僕の隣の副参事はやっぱりレイ・パーカーJr.の様で、既にミーハー根性丸出しのガマン汁状態。ちなみにマリオ氏からはベースのフレディにぜひ注目してくださいという話がありました。
おおっと客席の後ろからメンバー登場、握手している人も既にいたりして…いい雰囲気だなあ。アルバムも良いけど生はいいなあ。ナマは最高です!…ほんとにナマは真っ黒です。
ジョー・サンプルのフェンダーローズピアノ、ウィルトン・フェルダーのサックスとスティーブ・バクスターのトロンボーンのアンサンブル、これですよ、これがクルセイダーズです。
演奏の合間にジョー・サンプルが故郷のテキサスとアフリカンアメリカンの音楽について語ります。ジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、スティーブ・バクスター、フレディ・ワシントンは同郷、レイ・パーカーJr.はミシガン州デトロイトの出身との事。また、今回使用したピアノは初来日の頃から30年使用している大切なピアノで、以前レイチャールズと共演した際におもちゃのピアノと揶揄されて以来、レイチャールズが嫌いになったそうです。
そこでフレディ・ワシントンのベースです。マリオさん曰く、「彼は若いのに大きなうねり・Grooveがあります」ってこの事だったんだ。うーんピアノの様に弾く人だなあ。実に渋いです。
そしてレイ・パーカーJr.です。もちろん気さくな笑顔は健在です。
こんなにブルージーなギターソロを聴かせるレイ・パーカーJrもいいなあ。
…という所でさりげなく「パーティナウ」、「ウーマンニーズラヴ」をワンフレーズだけアカペラで聴かせてくれたりして、僕の隣の副参事はもうちびりっぱなしです。なんでもレイ・パーカーJr.は中学生の頃からのクルセイダーズのファンで、一緒に仕事ができる事を大変誇りに思っているそうです。アンコールは、なんとGHOSTBUSTERSでした。  GHOSTBUSTERS! って所をCRUSADERS!なんて替え歌にしてみんなでレイさんと一緒に大合唱です。レイさんは客席前方の女の子をステージに上げて一緒に踊りながら歌ったりして大盛況でした。
余韻にひたりつつ飲んでいたら、マリオさんから、「じゃ楽屋行きましょう」の一声で僕は「マジですか」状態です。ジョーさんレコードのジャケット写真の印象では…かなり厳しそうだなあと極度の緊張とともに伺ったのですが、ライヴの後のお疲れにもかかわらず、とても気さくに笑顔でお話してくれて感激倍増でした。おっと副参事はレイさんのレコードにサインしてもらっています。ちなみにこのレコードは「広島ソウルトレインギャング」様に飾って頂きます。
では、ジョー・サンプルさんの独占インタビューです。

独占インタビュー

ディスコ・タイムマシーン(以下DTと省略): Joe, It was very wonderful performance.
First, Please tell about the encounter with Mr. Mario.

ジョー・サンプル氏(以下JSと省略): OK! It was many years ago, 1975. I was very young and very handsome man, Mario was, Mario was very young and handsome.
We had a wonderful time at the Bar Afro-rake! I had an Afro, Mario had an Afro, and Women just loved us.

DT: Oh, It is a very interesting story.
By the way, today's performance was mainly from "Rural Renewal".
Why did you think it would return to the Texas street sound?

JS: Musicians from Southeast Texas and Louisiana, when we play music, play all the elements, African-American music. We see gospels blues and jazz as to same thing. We feel that all the same time. Many musicians from New York, from Boston, They do not feel that. We feel that Southeast Texas and Louisiana.

DT: I understand well. Thank you for the precious talk. May the performance of Fukuoka is also successful!

JS: Thank you!

本日、東京公演最終日という事で、翌日早朝の飛行機で福岡の公演に発つにもかかわらず、お忙しい中お話を伺う事ができ、有り難うございました。 また、マリオ山口様には今回も大変お世話になりました。心から感謝致します。

('03年10月11日)

Disco Time machine

Copyright © 2003 Miehar. All Rights Reserved.