Live Report 2007年9月14日 六本木・ビルボードライブ東京 メイシオ・パーカー with special guests ピー・ウィー・エリス&フレッド・ウェズリー 「オハヨーです。フレッドのショウに行きましょう!」という事で、いつの間にか・・・いつもの様にお誘い頂き、いつの間にか予定に入っていて・・・?!六本木・東京ミッドタウンのガレリア内ガーデンテラス4Fへ。だって、メイシオ・パーカー、ピー・ウィー・エリス、フレッド・ウェズリーの3人が揃ったライブだもんね。これは、外す訳にはいきません・・・おっと、そういえば、メイシオ・パーカーの新作「ルーツ・アンド・グルーヴズ」って、出たばかりだったんだっけとつぶやきつつ、フロントのショップで発見、速攻で購入。一応、JB'sや最近のアルバムなど一通り聴いてから来た訳ですが、若干、予習が薄かったかと反省。今回はSistaとSoulの師Sさまとご一緒でございます。 ビルボードライブ東京は、エントランスのブルーのライティングが良い感じに気分を盛り上げてくれます。ここは、ちょっと一風変わった作りになっていて、ステージを囲んで客席が3つの階になっていますが、どこから観ても演奏者が良く見える様にという事なのかもしれません。開演前のステージバックは外の夜景が見える様になっていて、なかなかお酒も進みます。 そんな中、すーっとバックステージのカーテンが閉まって開演。最初の曲が会場を盛り上げ、女性のMCによる紹介で3人が登場。この辺も「ショウ」を感じさせてくれて、良いですねえ。ここで、ドラムスのリードで「オフ・ザ・フック」へ、メイシオ・パーカーのアルト・サックスのソロに、フレッド・ウェズリーのトロンボーン、 ピー・ウィー・エリスのテナー・サックスのアンサンブル、もうグッと来ました。フレッド・ウェズリーは体がでかい!会場では、既に踊っている人多数!キーボードソロ、ベースソロを交えてメンバー紹介。This Funk is Off The Hookやってくれました。おなじみ「メイク・イット・ファンキー」は、メイシオのソロ、フレッドのソロ、ピーウィーのソロと来て、それぞれのホーンが絡みます。ドラムス、ベース、ギターが叩き出すリズムに、この辺のJammin'な感じ、ひたすらいつまでも続くJamが腰に粘っこく入ってきて、まさにファンクの真骨頂といった所。Jamの度にキーボードの音色が変わるのもサイケデリックで面白い。 ここでライトダウンして、ピーウィーにスポットライトが当たりスローナンバー「Children's World」と続きます。このナンバーは90年にリリースされたメイシオのアルバム「Roots Revisited」の2曲目。「Roots Revisited」は、その前作89年の「For All The King's Men」のPファンクとはまた違った側面を魅せてくれるファンク色濃厚なジャズ・アルバムで、メイシオ、フレッド、ピーウィーの3人が参加しています。むせび泣くソウルフルなテナー・サックスが会場を最高に盛り上げ、ナマで聴く事が出来て本当に良かったです。続いての「アップタウン・アップ」は、メイシオの激しいソロに続いて、フレッド・ウェズレーの強烈なトロンボーン・ソロが入りました。メイシオがくるっと後ろを振り向いて、気持ちよさそうに体をゆすりながらギターのブルーノの方に行っては、また戻ってくる動きが面白く、ショウを一層盛り上げます。Uptown Upのコーラスに引き続き、赤いドレスの女性ボーカル、マーサ・ハイの「シンク」! 気合いの入ったシャウトで会場中が絶好調。メイシオはフルートを演ってくれました。この絶好調に続いて、おなじみ「ドゥーイン・イット・トゥ・デス」という事でグルーヴが止まりません。このひたすら続くグルーヴのまま終わらせるって事は無いだろうと思っていた所、もう1人の男性ボーカル、コーリー・パーカーが、ラップ、ソロボーカルを取って「ホワット・ユー・ノウ・アバウト・ファンク」で決めてくれました。メイシオの息子さんとの事、この曲は最近のアルバム「スクールズ・イン」の3曲目。まだ止まらないグルーヴに極めつけは、JB'sでもおなじみ「パス・ザ・ピーズ」が強烈に炸裂、Pass the peas, like we used to say決まりです、最強!目いっぱいの充実感溢れる「ショウ」は、女性MCで〆め。 終了後、客席のSistaの所に、ギターのブルーノ・スパイトが降りてきてくれました。ブルーノは、人なつっこい笑顔のとても気さくな方でギタリストとして著名な方ですが、S.O.S.バンドのオリジナルメンバーで、Sistaが持参したS.O.S.バンドのファーストアルバム「S.O.S.」、セカンドアルバム「TOO」のジャケットを見ながら、Sistaと話が盛り上がりました。この2枚のアルバムにはフレッド・ウェズレーも参加していて、以降のアルバムとはちょっと異なる味わいのアルバムです。この日、メイシオ、フレッド、ピーウィーは、ライブ終了後、FM番組の収録に入ったとの事でした。 今回の強力なライブ・ショウの充実感はかなりのもので、本物の「ファンク」、「グルーヴ」を十二分に堪能できました。ちなみに、来日記念盤となったメイシオ・パーカーのアルバム「ルーツ・アンド・グルーヴズ」は、今年2月のヨーロッパでのライブ盤。レイ・チャールズに捧げたビッグバンドでのDISC1とBACK TO FUNKと銘打ったDISC2の2枚組。DISC2は「アップタウン・アップ」「オフ・ザ・フック」を始めとして全曲ファンク炸裂の名演奏ばかりですが、極めつけは「パス・ザ・ピーズ」!ちなみに、DISC2のベースは、今回のビルボードライブでも出演されたロドニー・"スキート"・カーティスです。 今回も、Sistaさま、有り難うございました。Soul の師 Sさま、また「ショウ」で・・・という事で、ビルボードライブ恐るべし・・・ |
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