ポップスファンにも広く知られるスリー・ディグリーズ
現在のメンバーは、76年に復帰したHelen Scott, 67年から参加しフィリー時代でもおなじみのValerie Holiday, 89年から加わっているCindy Garrison の3人。
・・・ということで、ライブレポートであります。
お盆でありましたが、幅広い年齢層のファンで会場は満員。3Dのヒット曲が若いR&Bファンの方にも浸透しているということもありますが、3Dは1963年に結成、永年ショウ・ビジネスの最前線でトリオとしてアーティスト活動を続けていることによるものでしょう。
広島ソウルトレインギャングのミサコ奥様(exアフロレイキ)が上京されていたので、ご一緒しました。
Shake Your Groove Thing / シェイク・ユア・グルーヴ
オープニングはTSOPではなく、Peaches&Herbのナンバーからスタート。
乗せやすい曲で、Cotton Clubはこういうダンス・クラシックスも良く似合います。
Helen Scottを中心にValerie Holidayは余裕の表情で登場。89年から参加のCindy Garrison も既にベテランの域に達しているのに、このお二人の存在感は格別なのでしょう。ファンの間では、やはりValerie Holidayがおなじみなのかもしれませんね。
スリー・ディグリーズは、相変わらず華やかなオーラで輝いていました。
Get Can Love Back / 私は片想い
超・名盤「世界の恋人」に収録されたジャンプ・ナンバー。Valerie Holidayがリードを取ります。
この曲、好きだったんですが・・・残念ながら日本ではシングルカットされませんでした。
ここでちょっとショウタイム
(My Girl)
(Stop In The Name Of Love)
テンプスやシュープリームスの物まねをはさんで、
Helen Scottが“Make a noise ! We are The Three Degrees”って感じです。
Take Good Care Of Yourself / 口づけでおやすみ
ミディアム・テンポの甘いナンバー。Gamble&Huffの作品
ラジオ番組でのオンエアも多く、連発したヒット曲の後、久々のヒットでした。
シングルとして発売されて当初オリジナルアルバムには収録されず、LPでは「MFSB&スリーディグリーズ・ショウ第二集」に収録。
ここから、イギリスでの人気が高くなった時期を代表するヒット曲が続きます。
My Simple Heart / マイ・シンプル・ハート
Giving Up Giving In / 恋にギヴアップ
The Runner / 悲しきランナー
Woman In Love / ウーマン・イン・ラヴ
Giving Up Giving In, The Runnerは、Giorgio Moroderによって再びスリー・ディグリーズが脚光を浴びたヒット、My Simple Heartは、Carol Douglasでご存知の方も多いでしょう。この辺の曲もフロアでは結構かかっていたので、30代位の方と話すとフィリー時代よりなじみがあるという話を良く聞きます。
Nigai Namida / にがい涙
もちろん、あの振り付け。この曲を最初に聴いた時のインパクトは相当なもので、今も忘れることはできません。30年の年月を超えて名曲というのはかくあるべきかと、改めて実感しました。
間違いなく「日本の洋楽」のベスト10に入るでしょう。
思わずBlack50を飲りたくなりました。「世界の恋人」収録
ここから、またフィリー名曲集となります。
Dirty Ol’man / 荒野のならず者
大ヒット曲でありますが、実に歌の中身が伝わってくるパフォーマンス。
もう、何回も来日しているので、客席との掛け合いも、和気あいあいといった感じ。
名盤「荒野のならず者」収録
The Love I Lost / 愛の幻想
Harold Mervin&The Blue Notes のジャンプ・ナンバー
Ain’t No Stoppin’ Us Now / 恋はノン・ストップ
McFadden & Whiteheadのこちらも定番、ジャンプ・ナンバー
If You Don’t Know Me By Now / 二人の絆
再びHarold Mervin&The Blue Notesのヒットをしっとりと。
Together / 恋人達の季節
「世界の恋人」に収録されたバラッド。
Disco Inferno / ディスコ・インフェルノ
Love Train / ラヴ・トレイン
Trammps, O'Jaysのナンバーが続いて・・・
When Will I See You Again / 天使のささやき
やっぱりこれでキマリですね!
「荒野のならず者」収録
Dance To The Sister
ラストは総立ちでございました。
ライヴの余韻って良いものですね。ということで、Cotton Club 最高。
家に帰って、LP「スリー・ディグリーズ・ライヴ・イン・ジャパン」を久しぶりに引っ張り出しました。