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ディスコ・タイムマシーン(以下DTと省略): 本日は、お忙しいところ、お時間を頂きましてありがとうございます。ディスコ・タイムマシーンでは、特別企画として、ディスコ&クラブ・カルチャーのルーツを探るべく、ドラマーとしておなじみの音楽活動はもとより、テレビ・映画・舞台で大活躍、大久保の焼き鳥屋さん「うがちゃん」も大繁盛!のウガンダ・トラさんです。往年のライブを聞かせて頂きながら、ウガンダ・トラさんにお話を伺う事となりました。どうぞ宜しくお願い致します。 ウガンダ・トラ氏(以下UTと省略): こちらこそ宜しくお願いします。 DT: まず音楽の世界との接点、きっかけをお聞かせ下さい。 UT: 10代の頃ね、「ゴーゴーボーイ」をやっていたんです。ダンサーですね。六本木に浜口庫之助さんのお店があってね、そのあと「絨毯バー」になったんですけど、そこでゴーゴーボーイをやっていました。六本木には、ディスコが20軒ぐらいあって「ゴーゴークラブ」と言われていましたね。マハラジャって20セントグループだよね。 DT: よく御存じですね。 UT: 僕は、六本木出身なんですよ。菅野さんが有名でしたね。20セントグループってそれこそ独特で、赤い絨毯が敷いてあって、掘りごたつが仕切ってあって。「緑の館」とか「泥棒貴族」とか「シーファリー」「最後の20セント」とか。かなりありましたよ。それで六本木を変えたのは菅野さんと言われていました。僕は、それから横田とか厚木とかのキャンプに行って、ソウルがかかっている所で黒人なんかと踊っていたんです。音楽を本格的に始める前はダンサー、ゴーゴーボーイとしてやっていて、それで音楽が好きでこの世界に入ったんです。音楽活動を始めて、赤坂の「ムゲン」、六本木の「アフロレイキ」に出演したり、佐世保、岩国のキャンプ回りなんかをやるようになりました。ディスコがR&Bの時代ですね。ソウルとかファンクとかいろいろありますけど、今でもR&Bで通用しますね。 DT: ディスコが生バンドの時代ですね UT: グッチ裕三とはソウルバンドをやっていて、それを解散して、ビージーフォーになったんです。だからその時にソウルメドレーなんかもよくやっていました。 スリーチアーズコングラチュエーションです。宮本典子、グッチ裕三、あとリーダーがもう一人いたんだ。オーティスレディングやらせると、天下一品。そういうメンバーでアフロレイキなんかに出ていたんですよ。生バンドはギリギリの頃です。その頃のライブをかけてみましょう。 DT: 超感激です! ♪ Live "Get The Funk Out Ma Face" (Brothers Johnson のヒット曲) ♪UT: でもね、新宿やなんかもみんな生バンドを入れていたんだけど、一瞬にしてレコードになっちゃった。それが「メビウス」の頃でしょう。マハラジャっていうのは、まだかなり後ですね。赤坂の「スーパーコップス」なんかにも出ていました。スーパーコップスは、六本木にもあったんですけど、それは後ですね。最初は「フランス乞食」っていう小さな店だったんだけど、そこの社長が六本木のテレ朝通りに作ったの。そっちは若向きだったね。DT: 最近の活動を教えて下さい。 UT: 今は音楽はもとより、舞台にも力を入れています。6月23日から7月6日は、銀座博品館劇場で、前田吟さんや山口果林さんたちと一緒に「ブルースな日々 ああガス欠!」に出ます。それとね、ちょうど良かった!8月にね、「サタデーナイト・フィーバー」を、新宿コマ劇場でやるんですよ。ジョン・トラボルタ、あれを大澄賢也さんがやって、僕はDJ役をやるんですよ。糸井五郎ってわかる?「Go Go Go & Goes On」って感じ。そういった感じのDJ、8月2日からです。ぜひ見に来てください。純名りささん、ミッキー・カーチスさん等も出演します。 DT: 日本経済新聞でもディスコが復活してきているっていう記事が、昨年末から出てきているんですよ。 UT: 今の時代が不景気だからみんなハッピーになりたいでしょ。気分だけでも盛り上げたい、コマの方でも世の中沈んでいるじゃないか。盛り上げなきゃ!という所から始まったんです。 DT: ところで、個人的には、どんな曲が一番好きですか? UT: うーん僕たちはプロでやっていたから、何が一番好きっていう訳じゃないんです。ジャズからラテンから幅広くやるんですよ。マニアじゃないです。でもソウルの時代が一番長かったですね。仕事でやっているから家にまで持ち込まなかったです。 マニアは蘊蓄だから。いわゆるB級のレコードを探して10何万円なんてね。サムクックじゃなくてサムクック風に歌うマイナーシンガーとかね。そういうレコード屋さんがいっぱいあるでしょ。日本人ってジャンル好きで、この人はいつどこで生まれてこんな関連のバンドをやっていて、なんていうと学問になっちゃうじゃない。ファンとしてもっと楽しめればなってね。もっと素直に楽しまなきゃ! DT: うーん、核心をついていますね。 UT: そうそう、この曲なんかは、ホーンなしで4人でやっているんですよ。これ、裕三ですよ。 ♪ Live "Sing a Song" (Earth Wind & Fire のヒット曲) ♪DT: さて、ディスコの話に戻ります。UT: 六本木はファッショナブル、新宿は体育館みたいに、どでかい所とかありましたね。「ビッグ・トゥゲザー」「プレイハウス」・・・とかね。 DT: 新宿はその後、東宝会館から東亜会館のブームが炸裂します。 UT: 六本木でいうと「プラスワン」その辺ですね。ファッションディスコ、フリードリンク・フリーフード、世の中が変わってきましたよね。それで横浜は横浜で違うんですよ。東京とは違うってね。神戸みたいにね。 DT: 不思議ですけど、ディスコってブームになる時としぼむ時とずっと繰り返していますね。 UT: そう、ファッションと同じで、形は変わるんだけど繰り返すんですよ。無くなりそうになるけどまたでてくる。うーん・・・やっぱり楽しかったですね。自分の青春時代っていうか、汗かいていたからでしょうね。人間は動かなくなると血の巡りも悪くなるっていうし、動いた方がいいんです。楽しめるってことは、健康だってことです。無理はすることないけど。音楽を楽しんで体を動かす!これが最高。 ♪ Live "Get Ready"(Temptations のヒット曲) ♪UT: いま、やっている芝居「ブルースな日々 ああガス欠!」は新しいスタイルの音楽劇で、ある慢性的に金欠病に悩む小さな劇団のお話です。ぜひ見に来て下さい。それとね、このインタビュー今回だけじゃ語りつくせないので、連載でいってみない? 六本木夜の昔話とかね。 DT: ぜひお願いします!それでは「うがちゃん」おすすめのメニューをお願いします。 UT: やきとり「うがちゃん」18番のメニューいってみましょう。まず、「のど肉」ささみにちょっと脂がのった感じでおいしいですね。それと、「ネギバラ」これはバラ肉の上に、ねぎとにんにくとごま油のたれがのっています。特製の「つくね」黄身がついていてつけながら食べます、「てっぽう」臭みがなくておいしいですよ。「なんこつ」は、とりのひざなんこつ、ぶたののどのなんこつなど、なんこつセットとなっています。なんこつが好きなのでこだわっています。 ♪ Live "What's Going On"(Marvin Gayeのヒット曲) ♪DT: 本日は貴重なお話をありがとうございました。舞台や音楽のお話などこれからもぜひ話の続きをお聞かせ下さい。ますますのご活躍を期待しています。('03年5月 大久保「うがちゃん」にて) |
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