Disco Time machine - Back

SATURDAY NIGHT FEVER
THE MUSICAL
観劇レポート

新宿コマ劇場
2003年8月2日〜8月28日

SATURDAY NIGHT FEVER
THE MUSICAL


写真は、広島「SOUL TRAIN GANG」で
DJプレイ中のウガンダさんです。

 このミュージカルのことは、数ヶ月前に日経新聞で記事に出ていたのを読んで早くから知っていた。だけど、やきとり「うがちゃん」で、ウガンダさんから「僕がDJ役で出るんですよ」と教えて頂いた時は、「先生!マジですか!!」。
期待に胸を膨らませていたのは言うまでもない。僕自身、マジでリアルタイムである。
1977年の夏はマジでかぶれていた。残念ながら白いスーツは着ていなかったが、少なくとも「JUN」や「DOMON」は着ていたと思う。
 まず、当時の状況として、原作となっている映画によって、ディスコがオールディーズやミュンヘンサウンドに続いての大ブームとなったので、完全に流行として定着した。一部のかぶれた人だけのものではなく、普通にビリヤードやボーリングに行く様にディスコに行く様な感じになったと思う。 星の数ほどの名店ができ、今と違ってどこに行ってもこの曲というヒット曲があり、常にその中心がこの原作のサントラ盤だった。既に、「Jive talkin'」「Nights on Broadway」「You should be Dancing」で路線変更し、全米トップ40に完全復帰していた感のあった「ビージーズ」が全面にフィーチュアされて耳に入っていたので、映画を見る迄は音楽映画という先入観があったのだが、実際に映画を見ると意外と重い内容だった印象を受けたことを思い出す。イギリスの作家、ニック・コーンの作品である「Tribal Rites of the New Saturday Night」の映画化、製作はビージーズを全世界に押し出したRSOの社長ロバート・スティグウッドだったのは、言うまでもない。
ヒット曲ありきで作られた映画というのも珍しかったと思う。その後ブロードウェイでミュージカルとして生まれ変わったことは知っていたが、映画では当然のことながらジョン・トラボルタ自らが歌うことは無かったので、ミュージカルの中で数々のヒット曲が物語の中でどのように歌われ、ダンスとともに演じられるのかは最も興味深い所だ。
 さて今回のミュージカル、まずは銀幕に大きく映し出されたミュージカルの主役トニーの決めポーズである。不思議なことに観客の年齢層はかなり幅広く、若い方から年輩の方まで年代を超えた名作への期待を物語る。
  オープニングにて銀幕が上がり、コマ劇場での巨大なミラーボール、天空から浴びせられる華麗な照明、フルバンドの生演奏。Overtureとともに錯覚の世界へと導かれ、豪華絢爛、喧噪の70年代がこれでもかという位、目の前で繰り広げられる。
フェイセスの「ブギー・シューズ」は、KCよりずっと躍動感が伝わってくる。 
ウガンダ先生は「オデッセイ2001」のスーパーDJ。「ディスコ・インフェルノ」は大きな体を揺すりながら実にソウルフルに熱唱、ダンス教室の先生として「ディスコ・ダック」は茶目っ気たっぷりにコミカルなダンスで観客を魅了。ダンスコンテストでは、MCとしてコンテストを完璧に仕切り、出場者を厳しく選抜するシーンも見所。
大澄賢也さんの研ぎ澄まされた全身から弾き出されるダンスと歌は抜群の迫力で、「King of Odyssey」が全身から伝わってくる・・・まさに鍛え上げられた肉体の躍動。まっすぐな少年の横顔が、まさにトニー。
純名りささんの説得力あふれるダンスと歌はマジで泣けます。泣いてください。美しく上昇志向の強いステファニー役もぴったり。

その日暮らしで、つきあう連中はワルのチーマー
家族の象徴で神父を目指していたエリートだった兄の挫折
不況で失業中の父、兄の挫折で生きがいを失ってしまった母
初めて世間で認められたペンキ店での4ドルの昇給
俺にはDanceがある。Odysseyで踊っていることが俺の夢なんだ
If I cant have you, I don't want nobody baby.
ダンスコンテストで勝つために、パートナー・アネットを切って、
見栄っ張りで勝ち気で美しいステファニーと組む
This is the only way that we should fly, This is the only way to go.
More than a woman, More than a woman to me.
What kind of fool なぜ悲しみだけが残るの
俺はこの橋のことなら何でも知ってるのさ
Nights on Broadway.
Brooklynでの人種間の確執
コンテストでの意外な結末
ナイーブで内気なボビーCの哀しい最後
Manhattanへの旅立ち
How deep is your love.

 この夏、ブロードウェイでは大停電という事でしたが、雨の新宿では光が燦然と輝いていました。「FEVER」がいつまでも続きます様に。

('03年8月14日 新宿にて)

Disco Time machine